新築の窓、種類ごとのメリット・デメリットを解説!

新築住宅でよく採用される窓の種類やそのメリット・デメリット、窓のポイントなどをご紹介します。

【タイプ1】引き違い窓

2枚の窓ガラスを左右に引いて開閉するタイプの窓です。

窓と聞いて、最も思い浮かべやすいのがこのタイプです。

今までの住宅で最も多く使われていたタイプの窓となります。

・メリット

開口を調節できる

なぜなら窓を全部外すことができるからです。

例えば、引越しや家具の買い替えの際、ドアからでは入らなかった大きな家具を窓から入れることができる

・デメリット

気密性が高くない

なぜなら窓をスライドさせるからです。

気密性とは空間におけるすき間の意味で使われます。

具体的には、窓をスライドすると空気が密閉されません。

つまり、空間にすき間ができてしまい、夏は暑く、冬は寒い状態になりやすいです。

デザイン性は高くない

なぜなら引き違い窓は、パターンが限られているからです。

例えば、デザイン性を引き出そうと思っても、構造上デザインできる部分に限度があります。

次にすべり出し窓について解説します。

【タイプ2】すべり出し窓

取手やハンドル部分を掴んで回し、外側に押し出す、または手前に引いて窓を開けるタイプです。

縦横の違いは、どの角度で開くのかという区別でとなります。

縦すべり出し窓、横滑りだし窓、開く方向も内開き、外開きという区別があります。

すべり出し窓は現在の住宅で最も多く使用されている窓です。

・メリット

効率的に換気ができる

理由は、引き違い窓と比較すると、外側に開いて効率的に風を取り入れられるからです。

開き方は横すべり出し窓と縦すべり出し窓の2種類があり、場所によって使い分けます。

気密性も引き違い窓と比べて高くなります。

また、引き違い窓よりも小さなスペースで設置が可能です。

・デメリット

雨の日には要注意

雨の日などは風と共に雨も吹き込みやすくなります。

なぜなら、効率的に風を取り入れられる分、雨風も入り込んでしまうからです。

例えば、強風時には開けにくい、または突然閉じることがあるため、注意が必要です。

つまり、すべり出し窓は、悪天候には要注意な窓だと言えるでしょう。

次にはめごろし窓・FIX窓について解説します。

【タイプ3】はめごろし窓・FIX窓

採光、眺望を目的として設置します。

窓枠と窓ガラスが完全に固定され、開閉ができない窓です。

吹き抜けやテレビ面上などによく採用されています。

・メリット

気密性が高い

なぜなら、はめごろし窓・FIX窓は完全に密閉されているからです。

冷暖房の効率が上がり、夏は涼しく冬は暖かく快適に過ごすことができます。

一方で、開閉式窓の場合、鍵の部分やスライド部分にわずかな隙間があるため、気密性が低くなります。

機密性が高いことで、花粉やホコリなどの侵入も防ぐことができます。

・デメリット

室内からは外側のガラスを掃除できない

はめごろし窓・FIX窓は、室内からのガラス掃除はできません。

なぜなら、窓を回転させることができず、外側のガラスを拭けないからです。

例えば、3階のお部屋にはめごろし窓・FIX窓があった場合、3階まで届かせないと窓の外側の掃除ができません。

次に上げ下げ窓について解説します。

【タイプ4】上げ下げ窓

2枚の窓ガラスを上下に動かすことで開閉する窓のことです。

洋風建築でよく見られるタイプです。

・メリット

デザイン性が高い

上げ下げ窓は、色合いやデザインを工夫することで、さまざまな表現を施せます。

なぜなら、出窓と組み合わせたり、デザイン性の高い格子デザインの窓にしたりできるからです。

工夫することで、窓をお部屋のアクセントにできるでしょう。

防犯性に優れる

上げ下げ窓は、外部からの侵入が防ぎやすくなります。

なぜなら、引き違い窓(横にスライドさせる通常の窓)に比べて開けづらいからです。

つまり、縦長の細い上げ下げ窓では、人が侵入するのは難しいため、防犯性に優れています。

・デメリット

掃除がしづらい

上げ下げ窓では上の窓の掃除がやりづらいです。理由は、引き窓よりも高さがあるからです。

例えば、2階の窓を上げ下げ窓にすると外側から拭くことができず、柄の長いワイパーを使うなど、なんらかの工夫をする必要があります。

価格が高い
同じ面積の窓にする場合引き窓よりも高価になります。

なぜなら上げ下げ窓は構造が複雑なものがあるのと、引き窓よりも少数派であるからです。

コストを抑えたい場合は、外から見える部分にだけ上げ下げ窓を採用するなどの工夫をするとよいでしょう。

次にスリット窓について解説します。

【タイプ5】スリット窓

縦横に細長い形状の窓です。

スタイリッシュでおしゃれな印象を演出できます。

・メリット

空間が広く感じられる

部屋の天井高が低くても空間が広く感じられます。

なぜなら、縦に長い窓があることで部屋自体も伸びあがって見えるからです。

プライバシーが確保できる

隣家や通行人からの視線を遮ってくれるのでプライバシーをしっかり守れます。

なぜならスリット窓では、外から家の内部が見えづらくなるからです。

人通りが多い道に面していて、採光をとりたい場合に検討するのが良いでしょう。

・デメリット

採光が十分に得られない場合がある

周囲の建物や時間帯・季節によっては光が入りにくいことがあります。

理由は、スリット窓は縦長の窓で、他の窓に比べて光を十分に取り込めない可能性が高いからです。

次に天窓について解説します。

【タイプ6】天窓

屋根に取り付け天井より光を取り入れる窓です。

自然な太陽光で部屋を明るく照らす天窓は人気の高い形状の一つ

開閉タイプとはめごろしタイプの2種類があります。

・メリット

壁に設置する窓よりも採光性が高い

天窓は壁面の窓に比べて3倍の採光効果があります。

プライバシー性や防犯性が高い

天窓はプライバシーを保護することができます。

理由は、天窓の外は空のため、人の目が届くのが困難だからです。

・デメリット

掃除やメンテナンスがしづらい

天窓は構造上、汚れがたまりやすくなります。

内側からの掃除は、柄の長い高所専用の掃除モップで拭き掃除ができますが、

外側の掃除は危険なので専門業者に依頼するのがいいでしょう。

新築の窓、種類ごとのメリット・デメリットまとめ

新築の窓、種類ごとのメリット・デメリットまとめ

本記事では、主に新築住宅で採用される窓の種類やその特徴、メリットデメリットについて解説しました。

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