住宅ローン金利の種類
住宅ローンの金利は3タイプあります。
住宅ローンの金利タイプには様々な種類があります。
「変動型」「固定期間選択型」「全期間固定型」の3つです。
1つずつ丁寧に解説します。
変動型
変動型は国内情勢や景気に影響を受け、上昇や下降をする金利です。
固定金利に比べると金利が低く設定されています。
金利の予想は難しいので、将来的なシミュレーションをしっかり行う必要があります。
具体的には、金利が上昇することを想定し、総返済額をシミュレーションしましょう。
次に変動型のメリットについて解説します。
変動型のメリット
固定金利に比べて金利が安い
変動型のメリットは固定期間選択型、全期間固定型に比べて金利が低くなっています。
変動型は、固定期間型、全期間固定型と比べ、金利に差が出ることがあります。
例えば、約1%の金利の差が出ることがあります。
具体的なシミュレーションで変動金利年0.65%
借入金額:3,000万円
借入期間:30年
ボーナス返済なしの場合、毎月の返済額は9万1,744円となります。
金利が年率1%上昇したとして、変動金利年1.65%の場合では
毎月の返済額は10万5,709円となります。
つまり、金利が年率1%違うと、毎月の返済額に約1万4,000円の差がでます。
総返済額も概算で約500万円近く異なるのです。
金利が上昇すると返済額は増えますが、金利が下降すれば返済額も減ります。
次に変動型のデメリットについて解説します。
変動型のデメリット
金利が上昇すると、返済額が増える。
金利が上昇すると、返済額の負担も増えます。
将来的に金利が上昇した時に、増えた分の返済額を毎月支払えるか検討が必要です。
変動型には5年ルール、1.25倍ルールがあります。
5年ルールは「最初の返済から5年間は毎月の返済額が変わらない」
1.25倍ルールは「金利の見直しをして返済額が増えたとしても、前回の支払額の1.25倍を超えることはない」というルールです。
1.25倍ルールは、毎月の返済額が急激に上昇するのを防ぐための調整です。
支払い自体を免除されるわけではありません。
次に固定期間選択型について解説します。
固定期間選択型
固定期間選択型は、3年、5年、10年など期間を決め、一定期間の金利を固定する方法です。
固定期間が長ければ長いほど、金利は高くなります。
固定期間が終わると、再度金利のタイプを選ぶことができます。
例えば、そのまま固定金利を選ぶことも、変動型に変更することも可能です。
ただし、固定期間が終了する際に、次はどの金利タイプにするかを選択しないと自動的に変動型になることに注意しましょう。
固定期間が終了する前に銀行に希望を伝える必要があります。
固定期間中は金利のタイプを変更できず、固定期間終了後に変動型を選ぶと固定型に戻せない場合がありますので、こちらも注意しておきましょう。
また、固定期間選択型には、変動型のような1.25倍ルールが適用されないことにも留意する必要があります。
次に固定期間選択型のメリットについて説明します。
固定期間選択型のメリット
固定期間中は返済額を一定にできる
固定期間中は、返済額が一定のため、生活費などの管理がしやすくなります。
例えば20年後には子育ても終わり、子供が独立し、余裕ができるから20年で固定しておくなどの選択ができます。
固定期間終了後は金利のタイプを選べる
固定期間が終了すれば、金利タイプを選択できます。
そのため、その時の金利の状況によって有利なタイプを選択することも可能です。
例えば、変動型に変更することも、そのまま固定金利を選ぶこともできます。
次に固定期間選択型のデメリットについて説明します。
固定期間選択型のデメリット
返済額が大幅に上がってしまう可能性がある。
固定期間選択型には、変動型にある1.25倍ルールが適用されません。
例えば、金利が大幅に上昇すると、固定期間終了後に返済額が急激に上昇してしまう可能性があります。
固定期間が終了すると、その後の返済額が定まらない。
固定期間中は毎月の返済額は一定ですが、固定期間が終了すると、その後毎月の返済額の予測がしづらく、生活費の管理も難しくなります。
次に全期間固定型について解説します。
全期間固定型
全期間固定型は、金利が固定されており、毎月の返済額が変わらない金利のタイプです。
具体的には、返済額が変わらないため、月々の家計の管理がしやすくなります。
例えば、住宅金融支援機構の「フラット35」などが挙げられます。
全期間固定型は各金融機関で取り扱っており、金融機関によって適用金利が異なります。
次に、全期間固定型のメリットについて解説します。
全期間固定型のメリット
返済額が固定なので、将来設計や家計の管理がしやすい
全期間固定型は、金利が上昇しても返済額は変わりません。
そのため、金利の上昇を心配することなく支払うことができます。
例えば、月々の返済額を予測できるため、逆算して生活費や光熱費、子供の教育費などの計画が立てやすくなります。
次に、全期間固定型のデメリットについて解説します。
全期間固定型のデメリット
変動金利に比べて金利が高く設定されており、金利が下降しても安くならない
全期間固定型では、変動型に比べて、金利が高めに設定されています。
また、金利が大幅に下降しても、返済額は減りません。
つまり、金利が下降した際には、変動型に比べて利息を多く支払うことになります。
住宅ローン金利に関するまとめ
今回は、住宅ローン金利の種類とそれぞれのメリットとデメリットについて解説しました。
住宅ローンの金利には「変動型」「固定期間選択型」「全期間固定型」の3つがあります。
変動型は景気や国内情勢に応じて変動し、金利は比較的低いですが、将来の返済額が不透明であり、上昇すれば返済額も増えます。
固定期間選択型は一定期間の金利を選択し、その後に金利のタイプを選べますが、金利上昇に備える必要があります。
全期間固定型は金利が固定され、返済額が一定ですが、金利下降時にも返済額は変わりません。
それぞれの金利タイプにはメリットとデメリットがあり、ライフプランやリスク許容度に応じて選択する必要があります。
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